このような疑問を解決していきます。
近年、世界中で話題になっている”ライウイスキー”はあまり日本では知られておらず、正直ハテナ(?)の人も多いでしょう。
そもそも、どんなお酒なのか?特徴はなんなのか?など基礎的なことから、選ぶ際に意識するポイントやおすすめのライウイスキー12本も紹介していきます。
- ライウイスキーとは
- ライウイスキーの選び方
- おすすめのライウイスキー12選
ライウイスキーとは
ライウイスキーとは簡単にいうと、ライ麦を原料に使って作ったウイスキーです。
詳しくは、下記でまとめますが、基本的にライウイスキーはアメリカで作られていることが多く、他の国ではあまり見かけません。
今後は、ライウイスキーも注目を浴びて色々なメーカーが参入し、さらにウイスキーの枠が広がり、ブレンデッド界も成長していくでしょう。
ライウイスキーは現在、そのまんまストレートやロック、ハイボールで飲まれることは多いものの、カクテルなどの1部として使われることも多い印象です。
<ライウイスキーの詳細>
ウイスキーの原料にライ麦を51%使用して、オーク材の樽で2年以上熟成したもの。
歴史は長いですが、扱っているメーカーは少なく日本などでは扱っている蒸留所さんはありません。※今後は増えるかも。
ライウイスキーはどんな味?特徴を紹介
ライウイスキーは、他の原料で作られているウイスキーとは味も香りも違います。
簡単にまとめると↓
- スパイシーでピリっとした風味
- ほろ苦く独特な味
- オイリーな風味
などの特徴があります。
どちらかというと、クセがある方のウイスキーではあるため、初心者の方よりもウイスキーを飲み慣れたベテランの方におすすめです。
しかし、他の原料のウイスキーとは違いハイボールで飲むよりもストレートやロックで飲むのが良く、ゆっくり長く楽しむことができます。※ハイボールも◎
自分に合うライウイスキーの選び方
ライウイスキーの種類はあまり多くないものの、自分に合うウイスキーの選び方は意識する必要があります。
下記では、初めてのライウイスキーを選ぶ方法や自分に向いたものはどれなのかを選ぶ際に意識することを紹介していきます。
選び方1,熟成年数
自分に合うライウイスキーの選び方1つ目は「熟成年数」です。
どんなウイスキーにも樽熟成の期間というのは設けられており、ウイスキーと名乗れるには最低3年以上の熟成期間が必要です。
これはライウイスキーにもありまして、他のウイスキーとは違い30年などの長熟成のものはないものの、15年、20年などがあります。
もちろん、他のものと同様超熟成になればなるほど高額になるため、その点は考慮しながら、選ぶようにしてください。
選び方2,アルコール度数
自分に合うライウイスキーの選び方2つ目は「アルコール度数」です。
ライウイスキーは他のウイスキーと同様40%以上のもので、高いものになると60%を超えます。
これは各メーカーそれぞれですし、年数によって違いがあるため、一概にアルコールが低いから美味しい、高いから美味しいというのはありません。
ただ、アルコールの割合であり参考値ですので、なるべく自分に合うアルコール度数のものを選ぶようにしてください。
選び方3,ライ麦の比率
自分に合うライウイスキーの選び方3つ目は「ライ麦の比率」です。
ライウイスキーは上記でも紹介しましたが、51%以上含まれていない限りライウイスキーとは名乗ることはできません。
ですので、市販で販売されているライウイスキーは最低でも51%以上含まれており、さらには100%のものも存在するほどです。
ライ麦の比率が高ければ高いほど、穀物の香ばしさやコクというものが出現します。
ですので、なるべくライウイスキー感を味わいたいのであれば、なるべく比率が高いものを選び、なるべく他のものに近づけるのであれば低いものを選びましょう。
筆者的にいうと、比率が高いものほど美味しいと感じましたので、ぜひご参考に…。
ライウイスキーのおすすめ12選
おすすめ1,テンプルトン
1920年代に禁酒法時代に存在したブランドで、アメリカのギャングであった”アルカポネ”が愛したと言われるウイスキーです。
しかし、時代の流れもあり蒸留所は閉鎖に追い込まれ、2006年からその当時のレシピを知っているものに聞き、再度作り直したとされています。※真偽は不明
テンプルトンはライ麦の原料比率が約95%と高く、ライ麦の比率が約51%以上でライウイスキーと明記できるのですが、かなり濃い比率と言えるでしょう。
4年6年もライウイスキーとしての味は良いのですが、10年は一段階高くアルコール50度を感じさせないまろやかさが魅力的です。
<年数表記>
※他にも限定商品がある
<テンプルトンの詳細>
商品名 | TEMPLETON(テンプルトン) |
---|---|
メーカー | テンプルトン蒸留所 |
生産地 | アメリカ-アイオア州 |
原材料 | ライ麦 |
おすすめ2,ホイッスルピッグ
パッケージに可愛い”豚”が描かれているウイスキーで、商品名もホイッスルピッグと豚が印象的なウイスキーになります。
そんな豚だけと思いがちですが、実はかなり有名なライウイスキーでして、世界で最も賞を獲得しているライウイスキーです。
しかし、取り扱い酒屋やスーパーなどが少ないため、飲みたいと思ってもネットなどで購入するしかありません。
<年数表記>
<ホイッスルピッグの詳細>
商品名 | ホイッスルピッグ |
---|---|
メーカー | MHD |
生産地 | アメリカ-バーモント州 |
原材料 | ライ麦 |
おすすめ3,ワイルドターキー:ライ
ワイルドターキーシリーズのライウイスキーはライウイスキーの中でもダントツで人気と言っても過言ではありません。
バーボンウイスキーと言えばのワイルドターキーですが、バーボンの甘みをなくしスパイシー感が強いすっきり風味になります。
アルコール度数は40%と低めではあるものの、しっかりとコクがありストレートなどではもちろん、カクテルに使用しても最高◎です。
<ワイルドターキーの詳細>
商品名 | ワイルドターキー:ライ |
---|---|
容量 | 700ml |
度数 | 40.5度 |
熟成期間 | 4~5年 |
メーカー | オースティン・ニコルズ社 |
原産国 | アメリカ |
原料 | ライ麦、モルト、グレーン |
価格 | 約4,000円 |
おすすめ4,ノブクリーク:ライ
歴史の深いジムビーム蒸留所が長年の培ってきたものつくりの経験を活かして作られたライウイスキーです。
世界的にも人気のバーボンウイスキーの1種ですので、バーボンらしさがありつつライのスパイシーさを兼ね備えた最高の1本。
口に含んですぐは、甘さが顔を覗かせすぐにピリピリと辛口を感じますが、嫌な感じではなくクセになる味や香りです。※これぞライ感
<ノブクリーク:ライの詳細>
商品名 | ノブクリーク:ライ |
---|---|
容量 | 750ml |
度数 | 50度 |
メーカー | サントリー・ビーム社 |
原産国 | アメリカ |
原料 | モルト、グレーン |
価格 | 約5,000円 |
おすすめ5,ジムビーム:ライ
近年、原料不足や高騰の影響でライ麦などが減っており、量も作れないためライウイスキーは軒並み高級価格になっています。※世界的に
その中でもジムビーム社がメインで販売している、ジムビーム:ライは約2,000円とかなり格安で購入可能。
1945年から発売を続けているほど歴史があり、圧倒的に人気ですので、とりあえずライウイスキーを味わいたいという方におすすめです。
詳しいライ比率はわかりませんが、比較的ライ麦の良いところどりで、バーボンの甘さと程よいスパイシーが味わうことができます。
ですので、ライウイスキーを初めて飲むという方には1番おすすめの1本!!
<ジムビーム:ライの詳細>
商品名 | ジムビーム:ライ |
---|---|
容量 | 700ml |
度数 | 40度 |
メーカー | ビーム・サントリー社 |
原産国 | アメリカ |
原料 | モルト、グレーン |
価格 | 約2,000円 |
おすすめ6,ミクターズ:ライ
ジムビームとは対照的なウイスキーで、完全にコスパを度外視してかなりこだわってブランドされているウイスキーです。
原酒はもちろんのこと、樽で熟成するときにも温度を上げ下げしていて、電気代だけでも他のところと比べ2倍程度かかるほど…。
それほど色々なところにこだわれており、その分価格は高いものの絶大な人気を誇るほど価格の期待を確実に超えてくれる1本になります。
価格を優先する方にはおすすめできませんが、こだわりのライウイスキーを飲みたいという方にはおすすめです。
<ミクターズ:ライの詳細>
商品名 | ミクターズ:ライ |
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容量 | 700ml |
度数 | 42.4度 |
メーカー | ミクターズ社 |
原産国 | アメリカ |
原料 | モルト、グレーン |
価格 | 約7,200~8,000円 |
おすすめ7,ジャックダニエル:ライ
ジャックダニエルは世界で最も飲まれているアメリカンウイスキーと言われ、世界中で大人気シリーズのライウイスキーです。
原料のライ麦が70%以上と占めており、Theライウイスキーになります。
そのため、ジャックダニエルのバーボンの良さもありますが、スパイシー感が強く荒々しい刺激があります。
ロックで飲むのもおすすめですが、ハイボールにすると尚美味しく飲めるでしょう。※個人差はあり
<ジャックダニエル:ライの詳細>
商品名 | ジャックダニエル:ライ |
---|---|
容量 | 700ml |
度数 | 45度 |
メーカー | ブラウン・フォーマン社 |
原産国 | アメリカ-テネシー州 |
原料 | モルト、グレーン |
価格 | 約5,000円 |
おすすめ8,オールドオーバーホルト
ライ麦の比率が59%で、ストレートライウイスキーの代名詞と言える1本。
パッケージには創業者であるアブラハム・オーバーホルトさんが描かれており、印象的なデザインになっています。
ストレートライウイスキーは主に、”マンハッタン”というカクテルを作るベースに利用されます。
味は、ライのスパイシー感に加えフルーティーな香りに甘い余韻が続きます。
<オールドオーバーホルトの詳細>
商品名 | オールドオーバーホルト |
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容量 | 750ml |
度数 | 43度 |
メーカー | ジムビーム |
原産国 | アメリカ |
原料 | ライ麦、モルト |
価格 | 約3,000円 |
おすすめ9,チキンコック:ライ
日本ではあまり知られていないウイスキーではあるものの歴史が長く、こちらのライウイスキーも160周年記念にリリースされた1本です。
ライの比率は51%と規定ギリギリではあるものの、ライのスパイシー感はしっかりあり、主にグレーン味が強いウイスキーになります。
市販(酒屋、スーパー)ではなかなか購入できるものではないので、購入を希望する方はamazonや楽天などのネットショップを利用しましょう。
<チキンコック:ライの詳細>
商品名 | チキンコック:ライ |
---|---|
容量 | 700ml |
度数 | 45度 |
メーカー | チキンコックウイスキー |
原産国 | アメリカ |
原料 | グレーン、モルト(ライ麦51%・とうもろこし45%・麦芽4%) |
価格 | 約6,000円 |
おすすめ10,ウッドフォード:ライ
ライウイスキーは基本的に滑らかな雰囲気はあるものの、こちらのウッドフォード:ライはさらに滑らかな味わいが特徴です。
価格も6,000円ほどと”高ッ!!”となるほどではないので、味わいと比較するとコスパは良いと言っても過言ではありません。
さらに、スモールバッチと言って少量生産ですので、なかなか市販では購入できません。
商品名 | ウッドフォード:ライ |
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容量 | 1,000ml |
度数 | 45.2度 |
メーカー | ウッドフォードリザーブ蒸溜所 |
原産国 | アメリカ |
原料 | グレーン、モルト(ライ麦53%・とうもろこし33%・モルト14%) |
価格 | 約6,000円 |
おすすめ11,デビルズリバー
デビルズリバーは悪魔の川?という意味なのかは明確にわかりませんが、一見怖いウイスキーに見えてしまいます。
しかし、全然そんなことはなくライのスパイシー感はあるもののバーボンさの甘さもしっかりある滑らかな風味のウイスキーです。
このウイスキーも普通に販売されていないので、購入する際はネットショップで探すようにしましょう。
商品名 | デビルズリバー |
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容量 | 750ml |
度数 | 45度 |
メーカー | レベッカクリークウイスキー |
原産国 | アメリカ-テキサス州 |
原料 | グレーン、モルト |
価格 | 約6,000円 |
おすすめ12,コーヴァル:ライ
アメリカ-シカゴで絶大な人気を誇っており、世界中から大絶賛されている100%ライウイスキーです。
ライ麦100%のライウイスキーはあまり種類がなく、日本で購入できるものの中であればほんの数種類と言っても良いでしょう。
とは言っても、100%ライ麦はやはりブレンドされていない分、個性が強くでがちですので苦手な方も多く出ると思います。
しかし、熟成感は抜群でスパイシー感が全面に出るので、ハマれば最高の1本です。
商品名 | コーヴァル:ライ |
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容量 | 750ml |
度数 | 40度 |
メーカー | コーヴァル蒸留所 |
原産国 | アメリカ |
原料 | ライ麦100% |
価格 | 約7,500円 |
まとめ
ライウイスキーはアメリカを中心に人気を博しておりますが、日本だけで見ると全然知名度がなくあまり人気ではありません。
もちろん、カクテルなどのベースの1部として利用されることはあるものの、ストレートやロックなどをメインで飲もうと思う方はかなり少ないでしょう。
しかし、ライウイスキーの実力は間違いなく、実際に飲んでみると個性があるため、1度飲んでもらうと好きだな…と思う人も多くいると思います。
ですので、今まで飲んだことがない方などは物は試しで飲んでいただきたいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
他にも、お酒に関する情報や豆知識記事などもありますので、ぜひそちらもご覧ください。