ウイスキー蒸留所

【ウイスキー】余市蒸留所[北海道]とは!?|歴史・代表的なウイスキーを紹介

おじさん
おじさん
ニッカウイスキーの主要拠点である余市蒸留所ってどんなところ?
おばさん
おばさん
歴史や代表的なウイスキーってどんなものがあるの?

このような疑問を解決していきます。

北海道の余市蒸留所は、日本を代表するウイスキー蒸留所の一つであり、その歴史は非常に豊かです。余市蒸留所は、ニッカウヰスキーの創業者である竹鶴政孝が1934年に設立しました。

彼はスコットランドでウイスキーの製造技術を学び、その経験を基に日本で本格的なウイスキー作りを始めました。余市蒸留所は、スコットランドの伝統的な製法を尊重しつつ、日本の風土に合った独自のウイスキーを生み出しています。

代表的なウイスキーとしては、「シングルモルト余市」や「余市10年」などがありますので、下記では歴史などを含め紹介していきます。

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余市蒸留所の概要

余市蒸留所の写真

北海道の美しい自然に囲まれた余市蒸留所は、日本のウイスキー文化を語る上で欠かせない存在です。1934年、ニッカウヰスキーの創業者である竹鶴政孝によって設立されました。余市蒸留所は、その伝統的な製法と高品質なウイスキーで世界的な評価を得ています。この記事では、余市蒸留所の歴史や代表的なウイスキーについて詳しく紹介します。

<余市蒸留所の基本情報>

住所 〒046-0003
北海道余市郡余市町黒川町7丁目6番地
連絡先 電話番号:0135-23-3131 (9:00~16:15)※年末年始を除く毎日
見学の予約:余市見学予約サイト
営業時間 見学時間:9:00〜17:00(最終受付16:30)
休業日:年末年始(12月25日~1月7日)
公式ウェブサイト Nikka Whisky 余市蒸留所
SNS
  • Facebook:
  • Twitter(X): @nikka_jp
  • Instagram:

これらの情報を参考に、余市蒸留所への訪問やお問い合わせを行ってください。公式ウェブサイトやSNSでは最新の情報が提供されているため、訪問前に確認することをお勧めします。

アクセス

  • STEP1
    飛行機で新千歳空港まで
    東京、大阪、福岡などの主要都市から新千歳空港への直行便が多数あります。
  • STEP2
    新千歳空港から札幌へ
    JR快速エアポート: 新千歳空港駅から札幌駅まで約40分。
  • STEP3
    札幌から余市へ
    JR函館本線: 札幌駅から余市駅まで快速電車で約1時間30分。
  • STEP4
    余市駅から蒸留所へ
    余市駅から余市蒸留所までは徒歩約5分です。

最寄り駅が徒歩5分圏内にある蒸留所は意外にも珍しく、訪れる方は車がなくても比較的訪れやすい蒸留所の1つです。

余市蒸留所の歴史

余市蒸留所は1934年に竹鶴政孝によって北海道余市町に設立されました。竹鶴はスコットランドで学んだ技術を活かし、余市の自然環境を利用して高品質なウイスキーを生産しました。特に石炭直火蒸留とピーテッドモルトの使用が特徴です。

本場スコットランドでは現在、石炭を利用した製造などが環境への影響から次第に少なくなったにも関わらず、余市は環境に配慮しながらも現在石炭を利用した製造が続いており、余市ウイスキーの良さを残した生産がされています。

そのため、余市蒸留所は国内外で高い評価を受けており、現在も伝統を守りつつ、革新を続けています。

  • STEP1
    創業の背景
    1934年、ニッカウヰスキーの創業者である竹鶴政孝が北海道の余市に余市蒸留所を設立しました。竹鶴はスコットランドでウイスキー作りの技術を学び、日本に帰国後、余市の気候と自然環境がスコットランドに似ていることを理由に、余市をウイスキーの生産地に選びました。
  • STEP2
    初期の発展
    設立当初から、余市蒸留所はスコットランドの伝統的な製法を忠実に守り、石炭直火蒸留という方法を採用しました。この方法により、重厚で複雑な味わいのウイスキーが生み出されました。戦後、余市蒸留所は国内外での評価を高め、特に国内市場での需要が増加しました。
  • STEP3
    1960年代から1980年代
    1960年代には、日本国内でのウイスキー需要が急増し、余市蒸留所も生産量を増加させました。この時期には、ニッカウヰスキーのブランドとしての地位が確立され、国内での認知度が向上しました。

    1980年代には、ウイスキーブームが訪れ、余市蒸留所の製品も高く評価されるようになりました。この時期には、海外市場への進出も試みられ、国際的なコンテストにも積極的に参加するようになりました。

  • STEP4
    1990年代から2000年代
    1990年代には、ウイスキーの需要が一時的に低迷しましたが、余市蒸留所は品質を重視した製品作りを続けました。2000年代に入ると、再びウイスキーの人気が復活し、余市蒸留所の製品も国際的に評価されるようになります。

    特に、2006年には「余市10年」が世界的なウイスキーコンテストで金賞を受賞し、その後も数々の賞を受賞しました。

  • STEP5
    最近の発展と現在
    2010年代から現在にかけて、余市蒸留所は世界中のウイスキー愛好家から高く評価されています。

以下は、余市蒸留所が獲得した主要な賞です。

  • 2006年:「余市10年」がインターナショナル・スピリッツ・チャレンジ(ISC)で金賞受賞。
  • 2008年:「余市1987」がワールド・ウイスキー・アワード(WWA)でベスト・シングルモルトウイスキーに選ばれる。
  • 2012年:「余市20年」ISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)金賞受賞。

余市蒸留所の特徴

特徴1,石炭直火蒸留

余市蒸留所の最大の特徴は、石炭直火蒸留です。この方法は、石炭を使用してポットスチルを直接加熱するもので、高温で蒸留するため、力強くてスモーキーな風味が生まれます。

この伝統的な技術は、スコットランドの蒸留所でも少数しか採用していないため、余市のウイスキーは非常にユニークです。

特徴2,ピーテッドモルト

余市蒸留所では、ピート(泥炭)を使ったモルトを使用しています。ピートの煙で乾燥させたモルトは、ウイスキーに独特のスモーキーな香りを与えます。これが、余市ウイスキーの風味に深みをもたらしています。

ジャパニーズウイスキーの中では、ピーテッドが強いものはないのですが、余市は強いため、1番本場のスコットランドに似ている風味とも言えるでしょう。

特徴3,自然環境と熟成

北海道の冷涼な気候と湿度の高い環境は、ウイスキーの熟成に非常に適しています。ゆっくりと時間をかけて熟成されることで、豊かな風味とまろやかな口当たりが生まれます。余市蒸留所では、こうした自然の力を最大限に活かしたウイスキー作りが行われています。

代表的な余市蒸留所のウイスキー

余市はジャパニーズウイスキーの生まれの地と言っても過言ではなく、絶大な影響を与えたウイスキーの蒸留所です。

その中でも、現在余市蒸留所の代表されるウイスキーを3本ほど紹介していきます。

余市:シングルモルト

余市シングルモルトは、北海道余市町の余市蒸溜所で製造される日本のシングルモルトウイスキーです。その特徴は、ピート(泥炭)のスモーキーな香りと、石炭直火蒸溜による香ばしさ、フルボディでバランスの取れた味わいです。

フルーティーな甘さとスパイシーな要素が調和し、北海道の寒冷な気候が熟成に影響を与えています。余市シングルモルトは、その独特な風味と品質で国内外から高く評価されています。

余市:10年

余市10年は、北海道余市町の余市蒸溜所で10年以上熟成されたシングルモルトウイスキーです。このウイスキーは、スモーキーでピートの効いた香りと、フルーティーな甘さが特徴です。石炭直火蒸溜による独特の香ばしさが加わり、しっかりとしたボディとスパイシーな余韻を持っています。

この1本は、世界でも色々な賞を獲得しており、日本のシングルモルトの代表的存在として知られています。約7年ぶりの年数表示のボトルとして登場したため、価格上昇が凄くなかなか購入することができないボトルです。

余市:アロマティックイースト

余市の「アロマティックイースト」は、独自の酵母を使用して風味豊かなシングルモルトウイスキーを生み出す手法です。この酵母は、フルーティーで華やかなアロマをウイスキーにもたらします。ピート香と共に、フルーティーな香りやバニラ、スパイスの複雑な風味が特徴です。余市蒸溜所の伝統的な製法と北海道の気候が、これらの香りをさらに引き立てます。

アロマティックイーストは”ウイスキーの多様性や奥深さ・意外性を「発見する」シリーズ”の第二弾として登場した1本ですが、今後も注目される1本と言えます。

見学ツアーと体験

余市蒸留所では、見学ツアーやテイスティング体験が提供されています。蒸留所の歴史や製造過程を学びながら、実際にウイスキーを味わうことができるため、多くの観光客やウイスキー愛好家が訪れます。見学ツアーは予約制で、日本語と英語のガイドが用意されているため、海外からの訪問者にも対応しています。

また、余市蒸留所はニッカ限定のウイスキーを販売しており、見学ツアーなどに参加しなければ買えないものも存在します。ですので、余市を飲んで気に入った方や少しでも興味を持った方などは見学に行ってみてください。

詳しくは、こちらの公式サイトをご覧ください。

まとめ

余市蒸留所は、日本のウイスキー作りの伝統と革新を象徴する存在です。竹鶴政孝のビジョンと情熱により生まれた余市ウイスキーは、石炭直火蒸留やピーテッドモルトなど、独自の製法を守り続けています。

その結果、国内外で高い評価を受け、ウイスキー愛好家の心を掴んでいます。北海道を訪れた際には、ぜひ余市蒸留所を訪れて、その歴史と味わいを体験してみてください。

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