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正露丸の香りがするウイスキー10選|強い匂いやクセが好きな人におすすめ

おじさん
おじさん
わしらが飲んでいる正露丸みたいなウイスキーがあるのか?
おばさん
おばさん
どんな特徴があっておすすめな人はどんな人なんだい?

このような疑問を解決していきます。

ウイスキーの中には、特に独特な香りや味わいを持つものがあります。その中でも、正露丸のような特徴的な香りを持つウイスキーは、一部の愛好家に特に人気です。

この香りは、ピート(泥炭)を焚いて乾燥させた麦芽によって生まれるもので、スモーキーで薬草のような風味が特徴です。

今回は、正露丸の香りがするおすすめのウイスキー10選を紹介します。強い匂いやクセが好きな方にぜひ試してみてください。

ピート香の魅力とは

ピート香は、ウイスキーに特有の深みと複雑さをもたらします。

この香りは、ピートを焚いて乾燥させた麦芽によって生まれ、ウイスキーの味わいにスモーキーで薬草のような風味を加えます。ピート香は、多くのウイスキー愛好家にとって、そのウイスキーの個性を際立たせる重要な要素です。

しかし、日本人にとってはピート香り=正露丸と呼ばれており、ウイスキー愛好家の中でも飲めないと言う人がいるほどクセが強いお酒の一種です。

正露丸とは

「正露丸」は通常、日本の伝統的な薬であり、ウイスキーの種類を指すものではありません。正露丸は、消化不良や腹痛などに用いられるもので、1902年から製造されている伝統的な薬です。

ピート香の背景

ピート香は、スコットランドの一部地域で特に強く感じられます。アイラ島やスカイ島、オークニー諸島など、ピートが豊富に存在する地域では、ウイスキーにこの独特の香りが強く反映されます。ピートは、植物が長い時間をかけて堆積し、泥炭化したもので、これを乾燥させて麦芽を焚くことで、独特のスモーキーな香りが生まれます。

正露丸の香りがするおすすめのウイスキー10選

正露丸の香りがするおすすめのウイスキーを10個ほど紹介していきます。

※価格は地域や販売店によって異なる場合がありますので、具体的な価格は購入前に確認することをおすすめします。

おすすめ1.ラフロイグ (Laphroaig)

ラフロイグはアイラモルトの代表的なブランドで、その強烈なピート香とスモーキーな風味が特徴です。ラフロイグの10年ものは、正露丸に似た薬草のような香りが強く、初心者には衝撃的な体験をもたらします。独特の塩味とヨードの香りが感じられるため、クセの強いウイスキーを求める方に最適です。

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名称 ラフロイグ10年
設立時期 1815年
生産地 スコットランド、アイラ島
価格(相場) 約5,000〜7,000円

※ラフロイグの王道である”10年”の情報

おすすめ2.アードベッグ (Ardbeg)

アードベッグもアイラ島で生産されるウイスキーで、ラフロイグと並び非常に強いピート香を持ちます。アードベッグ10年は、煙とヨード、海藻の香りが特徴で、正露丸に似た薬草っぽいニュアンスが感じられます。そのパワフルなフレーバーは、一度味わうと忘れられない印象を残します。

名称 アードベッグ10年
設立時期 1815年
生産地 スコットランド、アイラ島
価格(相場) 約5,000〜7,000円

※アードベッグの王道である”10年”の情報

おすすめ3.ラガヴーリン (Lagavulin)

ラガヴーリン16年は、深みのあるスモーキーな香りとともに、甘いシェリーの風味が特徴です。ピートの香りが強烈で、正露丸のような薬草の香りも感じられます。長い熟成期間によって生まれるまろやかな味わいが、独特のクセを持ちながらも非常にバランスの取れたウイスキーに仕上がっています。

名称 ラガヴーリン16年
設立時期 1816年
生産地 スコットランド、アイラ島
価格(相場) 約9,000〜11,000円

おすすめ4.ボウモア (Bowmore)

ボウモアはアイラ島の中でもバランスの取れたウイスキーとして知られていますが、それでもピートの香りは強く、薬草や海藻のニュアンスがあります。ボウモア12年は、正露丸に似た香りと共に、シトラスやバニラのフレーバーが楽しめます。アイラモルト初心者にもおすすめの一本です。

名称 ボウモア12年
設立時期 1779年
生産地 スコットランド、アイラ島
価格(相場) 約4,000〜6,000円

おすすめ5.タリスカー (Talisker)

タリスカーはスカイ島で生産されるウイスキーで、ピート香とともに胡椒のようなスパイシーな風味が特徴です。タリスカー10年は、正露丸のような薬草の香りがあり、スモーキーでピリッとした味わいが楽しめます。海の塩味も感じられ、独特の個性を持ったウイスキーです。

名称 タリスカー10年
設立時期 1830年
生産地 スコットランド、スカイ島
価格(相場) 約5,000〜7,000円

おすすめ6.ハイランドパーク (Highland Park)

ハイランドパークはオークニー諸島で生産されるウイスキーで、バランスの取れたピート香が特徴です。ハイランドパーク12年は、正露丸のような薬草とスモークの香りがありながらも、蜂蜜やフルーツの甘さが絶妙に絡み合っています。その複雑な風味は、多くのウイスキー愛好家に支持されています。

名称 ハイランドパーク12年
設立時期 1798年
生産地 スコットランド、オークニー諸島
価格(相場) 約5,000〜7,000円

おすすめ7.カリラ (Caol Ila)

カリラはアイラ島で生産されるウイスキーで、そのピート香は比較的穏やかですが、それでも薬草やスモークの香りがしっかりと感じられます。カリラ12年は、フルーティーな甘さとともに、正露丸のような独特の香りが楽しめます。バランスの良い味わいで、初心者にもおすすめです。

名称 カリラ12年
設立時期 1846年
生産地 スコットランド、アイラ島
価格(相場) 約5,000〜7,000円

おすすめ8.ポートシャーロット (Port Charlotte)

ポートシャーロットは、ブルイックラディ蒸留所が手掛けるヘビリーピーテッドなウイスキーです。ポートシャーロット10年は、強烈なピート香とともに、薬草や海藻の香りが特徴です。正露丸に似た香りが強く、非常にインパクトのあるウイスキーです。

名称 ポートシャーロット10年
設立時期 1881年
生産地 スコットランド、アイラ島
価格(相場) 約6,000〜8,000円

おすすめ9.ロングロウ(Longrow)

ロングロウ(Longrow)は、スコットランドのキャンベルタウンにあるスプリングバンク蒸留所で生産されるシングルモルトウイスキーです。最大の特徴は非常に強いスモーキーな香りで、ピートを使用した麦芽乾燥によって生まれます。手作りの製法を守り、全ての工程が蒸留所内で行われるため、品質が高く評価されています。ロングロウは、スモーキーさに加え、甘みやスパイシーさ、フルーティーなニュアンスを持つ複雑な味わいが特徴です。「モルトの香水」とも呼ばれる。

名称 ロングロウ
設立時期 1828年
生産地 スコットランド、キャンベルタウン
価格(相場) 11,000~13,000円

おすすめ10.余市

日本の余市蒸留所が生産するウイスキーも、ピートを使ったものがあります。余市のウイスキーは、正露丸に似た香りとともに、スモーキーで力強い味わいが特徴です。特に余市10年は、その独特の香りと味わいで、多くのウイスキー愛好家に愛されています。

名称 余市 シングルモルト
設立時期 1934年
生産地 日本、北海道余市町
価格(相場) 約4,000〜6,000円

正露丸の香りのウイスキーをおすすめできる人

ピート香が強いウイスキーは、その独特の風味と香りから、多くの人々に強烈な印象を与えます。

以下では、正露丸の香りが強いウイスキーをおすすめできる人の特徴を挙げてみます。

特徴1.冒険心がある

ピート香が強いウイスキーは、その独特な風味が他のウイスキーとは一線を画しています。新しい味わいや香りを探求する冒険心がある人にとって、ピート香の強いウイスキーは絶好の挑戦です。

初めて挑戦する方にとっては「うっ…」となる可能性がありますが、慣れれば美味しくなるんだ!というイメージで飲めばいつかは美味しく感じる時が来るでしょう。

特徴2.スモーキーな風味が好き

スモーキーな食べ物や飲み物が好きな人には、ピート香が強いウイスキーがぴったりです。燻製チーズやスモークサーモンなど、スモーキーな味わいを楽しむことができる人は、ピート香の強いウイスキーも楽しめるでしょう。

特徴3.複雑なフレーバーを楽しめる

ピート香が強いウイスキーは、単純な甘さやフルーティーさとは異なる、複雑なフレーバープロファイルを持っています。深い味わいや香りの層を楽しむことができる人には、ピート香が強いウイスキーが適しています。

特徴4.シングルモルトの愛好者

シングルモルトウイスキーが好きな人は、ピート香が強いウイスキーにも興味を持つことが多いです。特にスコッチウイスキーの愛好者は、アイラモルトなどのピートが効いたウイスキーを好む傾向があります。

ブレンデッドウイスキーはどちらかと言うとクセをなるべく無くして、大衆に美味しいと思ってもらうために作りますので、シングルモルトと根本が違います。

特徴5.慣れたウイスキー愛好者

すでにウイスキーに慣れ親しんでいる人は、新しいフレーバープロファイルを探求する傾向があります。ウイスキーの経験値が高い人にとって、ピート香が強いウイスキーは新たな発見となるでしょう。

筆者も、初めはウイスキーがそもそもクセが強い飲み物なので、美味しいと感じまでは時間が掛かりましたが、慣れれば段々と美味しくなり、さらには正露丸と呼ばれる強いスモーキー感のものでも飲むことができるようになります。

これらの特徴を持つ人は、ピート香が強いウイスキーを楽しむことができるでしょう。初めてピート香の強いウイスキーを試す場合でも、少しずつその魅力を発見し、自分のペースで楽しむことが大切です。

まとめ

この記事で紹介した「正露丸の香りがするウイスキー10選」は、一般的なウイスキーとは一線を画す、強烈な個性と深い風味を持つものばかりです。これらのウイスキーは、単なるアルコール飲料としてだけでなく、その複雑で多層的な香りと味わいをじっくり楽しむための特別な体験を提供します。特にピート香が際立つアイラ島のシングルモルトは、スモーキーで薬草のような香りが特徴で、一口飲むごとに異なる風味が広がるため、飲み手を飽きさせません。

強い香りとクセのあるウイスキーは、初心者には少しハードルが高いかもしれませんが、その奥深さに魅了されると、他のウイスキーでは味わえない特別な満足感を得ることができます。これらのウイスキーは、特別な時間を過ごしたいときや、大切な人と一緒に楽しむのにも最適です。

独特な風味が好きな人にとって、この記事で紹介したウイスキーはまさに理想的な選択肢でしょう。さらに、自分の好みに合うウイスキーを見つけることで、新たなウイスキーの世界が広がります。そして、その一杯一杯が、あなたにとって忘れられない特別なひとときとなることを願っています。

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