このような疑問を解決していきます。
「ワインの生産量ランキング|世界と日本に分けて紹介」では、ワイン生産のグローバルな傾向と日本国内の動向に焦点を当てます。
世界のトップ生産国から、日本各地の主要なワイン生産地域まで、その生産量や特徴を比較します。
この記事を通して、ワインの生産がどのように地域ごとの気候や文化に影響されているか、またそれがワインの多様性にどのように反映されているのかについて解説していきます。
・ワインの生産量ランキング
・生産している国々の気候や特徴
・世界のシェア率や生産量
ワインの生産量ランキング
ワインの生産量ランキングは、「イタリア、フランス、スペイン」の3カ国で世界のワイン生産量の約半分を占めています。
これらの国々は長いワイン製造の歴史と、多様な気候・地理的条件を活かした品質の高いワインで知られています。
下記では、世界のランキングと日本のランキングを紹介していきます。
世界のワイン生産量ランキング
世界のワイン生産量の国別ランキング(2022年)は次の通りです。
<世界のワイン生産量ランキング>
- イタリア
- フランス
- スペイン
- アメリカ
- オーストラリア
1位,イタリア
世界のワイン生産量1位の国は「イタリア」です。19~20%のシェアを持っています。
イタリアは北部のアルプス山脈から南部の地中海に至るまで、多様な気候を有しているためイタリア国内で多様なブドウ品種が栽培されています。
サンジョヴィーゼ、ピノ・グリージョなど有名品種を栽培しており、赤ワイン、白ワインをはじめスパーリングワインなどを含め、いろいろなワインが生産されます。
2位,フランス
世界のワイン生産量2位の国は「フランス」です。17~18%のシェアを持っています。
フランスは多様な気候を持ち、北部の涼しい気候から南部の温暖な地中海性気候があるため、色々な種類のブドウを作ることができます。
ボルドーの赤ワイン、ブルゴーニュのピノ・ノワールとシャルドネなど世界的にも有名なワインを多く生産しています。
そんなフランスのワインは、製造技術、品質、テロワール(土地の特性)の重視により、世界中で高い評価を受けています。※日本でもワイン=フランスのイメージ
3位,スペイン
世界のワイン生産量3位の国は「スペイン」です。12~14%のシェアを持っています。
スペインは主に乾燥した気候が多く、地中海性気候〜大陸性気候まで様々なものがあり、ブドウの種類も多種多様です。
赤ワイン、白ワイン、スパークリングワインなどを生産し、主にリオハなどの赤ワインが有名な銘柄になります。
スペインのワインは、伝統と革新が共存しており、地域ごとのテロワールを重視したワイン造りが特徴的です。
4位,アメリカ
世界のワイン生産量4位の国は「アメリカ」です。8~9%のシェアを持っています。
アメリカは広大な土地を保有しており、砂漠気候、大陸性気候と多様な土地で、多くの種類のブドウを栽培されています。
そのアメリカの中でもカルフォニア州が最も有名で、オレゴン州、ワシントン州などで質の高いワインを生産し、どれも高い評価を得ています。
5位,オーストラリア
世界のワイン生産量5位の国は「オーストラリア」です。
オーストラリアは、温暖で乾燥な気候が多く、特に内陸部では大陸性気候が支配的です。
沿岸部ではより穏やかで地中海性気候が見られ、ブドウを作る上では条件が揃っており、ブドウ栽培が盛んになっております。
主に、シラーズ、シャルドネ、カベルネ・ソヴィニヨンなどの品種を栽培しており、世界中から注目され評価されている国の1つです。
日本のワイン生産量ランキング
日本のワイン生産量の国別ランキング(2023年)は次の通りです。
<日本のワイン生産量ランキング>
- 神奈川県
- 山梨県
- 長野県
1位,神奈川県
日本のワイン生産量ランキング1位は「神奈川県」です。
これだけ見ると意外というランキングでして、ブドウ生産量もワイナリー数も圧倒している山梨県ではなく神奈川県が1位に君臨しています。
下記でも、詳しい理由を紹介しますが、簡単にいうと神奈川県は輸入ブドウなども含めて生産される国産ワインを製造している工場が多い点もあり、ワイン生産量だけで見ると山梨県にほぼ2倍以上の差を広げているほどです。
2位,山梨県
日本のワイン生産量ランキング2位は「山梨県」です。
山梨県=フルーツが盛んな県でして、その中にはブドウを作る農園も多く、ブドウ生産量だけで見ると常に1位を維持しています。
3位の長野県にブドウ生産量を追い上げられているものの、ワイナリーの数やワインブランドで言えば山梨県の右に出る県はありません。
3位,長野県
日本のワイン生産量ランキング3位は「長野県」です。
長野県は1,2位と比べるとわずかな生産量ながら日本では3位を維持しており、ここ近年で順位を上げてきています。
山梨県同様、広大な土地でブドウを栽培しているため、今後の伸びしろは大きく、さらに成長する可能性がある場所でしょう。
国産だけのブドウで作ったワインの生産量
国産以外のブドウを利用して、日本で作られているワインの生産量は神奈川県が1位ではありましたが、国産のブドウだけを利用したワインになるとランキングは変わります。
<国産ブドウで作ったワイン生産量>
- 山梨県
- 長野県
- 北海道
1位,山梨県
国産ブドウで作った日本ワインの生産量1位は「山梨県」です。
山梨県は日本でも随一のワイン生産量を誇る県ですが、国産ブドウでのワイン製造などを中心にしている業者さんが多い印象があります。
その影響で、日本ではワイン=山梨県のイメージが強く、ワインを知らない人でも国産ワインで聞いたことがある名前のものは基本的に山梨県のものです。
2位,長野県
国産ブドウで作った日本ワインの生産量2位は「長野県」です。
3位,北海道
国産ブドウで作った日本ワインの生産量3位は「北海道」です。
北海道は見た目はもちろん、実際に日本で1番大きな県でして、土地も豊富にあるため多くのブドウを栽培できますし、ワイナリー数も3位に付けています。
まとめ
この記事を通じて、ワイン生産量における世界の主要国と日本の主要地域のランキングを紹介しました。
イタリアやフランスなどの世界的なワイン大国から、日本の山梨や長野に至るまで、各地域のワイン生産量とその特徴を紹介しました。
これらの知識は、ワインの多様性と地域ごとの特色を理解する上で重要であり、ワイン愛好家にとって役立つ情報です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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