ワインを保管するおすすめのワインセラー5選｜適切な状態を維持

バーや高級料理屋だけでなく現在は家でも嗜まれているワインですが、他のお酒と比べても非常に管理が難しいお酒です。

特に、ウイスキーやブランデーなどある程度常温でもOKなものと比べ、ワインは劣化を防ぐために適温で管理する必要があります。

ですので、この記事ではそんなワインを管理するために必須と言われるワインセラーについて紹介していきます。

おすすめを含めて、適切な選び方やワインセラーを使う上での注意点なども解説しますので、購入の際はご参考ください。

ワインセラーが必要な理由

ワインを管理するためにワインセラーが必要だとしても、なぜ必要なのかとあまり深く知られていません。

ですので、ここではワインセラーを必要とする代表的な3つの理由を紹介していきます。

理由1,ワインの品質維持と熟成の促進

ワインは約12～14°C（55～57°F）の温度で最適に熟成します。

この温度は一般の家庭用冷蔵庫や室温よりも低く、ワインセラーはこの理想的な温度を保持することが可能です。

湿度に関しては、60-70%で保たれるとコルクの乾燥を防ぎ、ワインの酸化を避けられます。

一方で、高すぎる湿度はカビのリスクを高めるため、ワインセラーはこのバランスを維持するのに役立ちます。

振動はワインの熟成プロセスを妨げる可能性があるため、ワインセラーは振動を最小限に抑える設計がされています。

ワインはUV光に弱く、特に日光はワインの品質を低下させます。ワインセラーは光線を遮断し、特にUVフィルター付きのドアを備えているものはさらに保護を提供します。

理由2,収納の利便性

ワインセラーは大量のワインボトルを適切に保管するためのスペースを提供してくれます。

さらに、異なる種類のワインをそれぞれ最適な条件下で保管することができます。

ウイスキーのようにラックなどで縦置きすることもおすすめですが、コルクの乾燥などから味の劣化へと繋がる恐れがあります。

理由3,魅了的なディスプレイ

ワインセラーは、ワインコレクションを魅力的に展示する手段としても機能し、ゲストを迎える際の話題の中心になることもあります。

一般家庭でワインセラーが置かれていることはあまりないため、特に高品質のワインや長期熟成を前提としたワインを保有する愛好家やコレクターにとって非常に有用です。

家庭用ワインセラーはさまざまなサイズや機能を備えたモデルが市場にあり、個々のニーズや予算に合わせて選ぶことができます。

ワインをただ保存するだけでなく、最高の状態で楽しむためには、これらの環境条件を整えることが重要です。

ワインセラーの種類

ワインセラーの種類はよく「コンプレッサー式」と「ペルチェ式」で分類されます。

しかし、大きく分けると「冷却方法」も大事ですが、「設置方法」の種類も大事で、今後の電気代や家の構造などにも大きく影響するでしょう。

ですので、ここでは冷却方法と設置方法の2つに分けて、その中でも数種類存在しますので、1つ1つ簡単にメリット・デメリットなどを紹介していきます。

冷却方法

ワインセラーでよく種類分けされる冷却方法(コンプレッサー式,ペルチェ式)の違いなどを簡単に紹介していきます。

種類1,コンプレッサー式

コンプレッサー式ワインセラーは、家庭用冷蔵庫と同様の冷却メカニズムを使用しています。

このタイプのワインセラーのメリットとデメリットを以下で紹介します。

メリット

デメリット

上記で紹介したコンプレッサー式のメリットとデメリットはあくまで平均的なワインセラーの情報です。

メーカー様によっては、コンプレッサー式のデメリットは少なくするため努力され、良い商品は振動や騒音なども減少しています。

ですので、あくまで平均であり、ものによってはデメリットがほぼないに等しいと思って良いでしょう。

<代表的なコンプレッサー式>

種類2,ペルチェ式

ペルチェ式ワインセラーは、ペルチェ素子と呼ばれる熱電クーラーを使用して冷却を行います。

この方式は、伝統的なコンプレッサー式冷却とは異なるメカニズムを採用しており、その特性により独自のメリットとデメリットを持ちます。

メリット

デメリット

トータルで見るとさすがにコンプレッサー式がおすすめではあるものの、コレクションが少ない方や一括の費用があまり出せない方はペルチェ式がおすすめです。

ここは、どちらにも優位性が存在しますし、商品によってはペルチェ式が優れているということもあるでしょう。

ですので、ここは参考程度に1つ1つの商品を確認して、購入する必要があります。

<代表的なペルチェ式>

設置方法

冷却方法に比べてあまり目を向けられることがない設置方法について紹介していきます。

基本的にはフリースタンディングタイプ(独立タイプ)を導入予定ではあると思いますが、他にも自分に当てはまるものがないかご確認ください。

種類1,フリースタンディングタイプ

フリースタンディングタイプのワインセラーは、独立して設置できるワイン保管用の家具です。

このタイプのワインセラーの特性には、いくつかのメリットとデメリットがあります。

メリット

デメリット

独立タイプはどこでも設置することができるため、柔軟に対応可能ですし、サイズやデザインも選択肢が多くあります。

さらには、購入して家に届き次第コンセントに挿せば使うことができるので、追加で費用を払う必要がありません。

しかし、その分ワインセラーを設置するための場所を必要ですし、熱放出なども考えて設置しないとワインセラーの意味がなくなる可能性もあるでしょう。

種類2,ビルトインタイプ

ビルトインタイプのワインセラーは、キッチンやバーなどの既存の家具や空間に組み込むことを目的として設計されています。

このタイプのワインセラーには、以下のようなメリットとデメリットがあります。

メリット

デメリット

ビルトインタイプのワインセラーは、スペースの効率的な利用とデザインの一体感を重視する場合に適しています。

しかし、設置の柔軟性やコスト面での考慮が必要です。また、設置場所や容量などの制約も考慮する必要があります。

種類3,ワインキャビネットタイプ

ワインキャビネットタイプのワインセラーは、家具のようなデザインを持ち、ワインを保管するために特化されています。

以下は、ワインキャビネットタイプの主なメリットとデメリットです。

メリット

デメリット

ワインキャビネットは、インテリアとしての美観を重視しつつ、ワインの適切な保管を求めるユーザーに適しています。

ただし、購入と設置にあたっては、コスト、スペースの利用、および環境的な要件を考慮する必要があります。

種類4,ウォークインタイプ

ウォークインタイプのワインセラーは、部屋のように歩いて入れる大きさのワイン保管スペースです。

このタイプのセラーは大規模なワインコレクションの保管に適しており、以下のようなメリットとデメリットがあります。

メリット

デメリット

ウォークインタイプのワインセラーは、大量のワインを適切に保管し、簡単にアクセスしたいと考えるワイン愛好家やコレクターに最適です。

しかし、その設置と維持にはかなりの投資が必要です。また、適切なスペースと環境管理が可能な状況でのみ実現可能です。

ワインセラーを選ぶ際のポイント

ワインセラーを選ぶ際に考慮すべき主要なポイントは以下の通りです。

これらの要素は、ワインの品質を保持し、長期間にわたって最適な環境で熟成させるために重要です。

選び方1,温度管理

ワインセラーを選ぶ際に見るべきポイント1つ目は「温度管理」です。

ワインは通常、約12～14°C（55～57°F）の温度で保管しておくと最もよく熟成します。

温度の急激な変化はワインに悪影響を与えるため、安定した温度管理が1番重要ですので、温度設定が不安定なものを選ぶのはおすすめできません。

選び方2,湿度コントロール

ワインは約60-70%の湿度で管理するのが理想的です。

これによりコルクの過度な乾燥を防いだり、ワインの酸化を防ぐことで、美味しい状態のものを長期的に保管することができます。

湿度が高すぎるとカビのリスクが上昇し、低すぎるとコルクの乾燥のリスクがありるため適度な管理をする必要があります。

選び方3,振動の防止

ワインセラーの振動はワインの熟成プロセスを妨げる可能性があるため、振動を最小限に抑える設計が重要です。

基本的に販売されているものは一定以上のレベルではあるものの、日本メーカーの「さくら製作所」さんのものは飛び抜けて振動が少ないとされています。

ですので、どれを優先するのかによって価格や機能は大きく異なりますが、ワインを適切に保管したいのであれば、なるべく振動が少ないものを選ぶようにしましょう。

選び方4,直射日光の避ける

ワインはUV光に弱く、直射日光はワインの品質を低下させるため、UVフィルター付きガラスドアのものを選びましょう。

部屋の配置やインテリアによっては、カーテンを開けると仕方なく直射日光に当たる場所などが出てきます。

そこにワインセラーを設置せざるおえない場合に、UVカット付きのものを選んでおくと安心して管理することができるでしょう。

選び方5,サイズと容量

現在持っているワインの量と将来的に増やすのかどうかを考慮して、適切なサイズを選びましょう。

将来的に増やす予定なのであれば、設置場所のスペースを考慮し、1番大きいものを買っておくことをおすすめします。

と、いうのもワインセラーは容量が増えることによっての価格上昇はあまり上がらないですが、容量の少ないものの数を増やすことは結局高くなってしまいがちです。

選び方6,棚の調整可能性

異なるサイズのボトルを収納できるように、調整可能な棚があると便利です。

特にワインは同じように見えても太いものから細いものまで様々で、ものによってはワインセラーギリギリのようなものもあります。

ですので、現在コレクションできるだけの数を保有していない場合や、これからコレクションしたいと思っている方は、なるべく柔軟に対応できる方が良いでしょう。

選び方7,デザインとエステティック

ワインセラーはインテリアに合ったデザインや色を選ぶことも重要です。

他の商品と違って、いろいろなデザインがあるのかと言われれば全然そんなことはなく、基本的な形状やデザインは一緒です。

そのため、各メーカーが差別化を図っており、ガラスがクリアだったり、逆にスモークにして雰囲気を良くしたりなど、少ない箇所ではあるものの違った見た目になっています。

ですので、自宅のインテリアに合うものや、中身を常に見たいなどの条件があるのであれば、そちらを優先しましょう。

選び方8,エネルギー効率

長期間使用するため、エネルギー効率の良いモデルを選ぶとコスト削減につながります。

特に、冷却方法でエネルギー効率は圧倒的に変わりますし、さらにサイズなどによっても全然異なってきます。

ですので、長期間・長時間使うことを想定して、年間でどれぐらいの電気代が掛かるのかなどを的確に把握しておく方が良いでしょう。

これらは商品ページなどにも使用電気量なども記載してくれているので、その点もしっかり目を通しておいてください。

選び方9,予算

高品質のワインセラーは価格が高くなることがありますが、予算内で最適な機能を持つものを選ぶことが大切です。

冷却方法や設置方法、サイズなどによって、価格は大きく異なりますが、個人で使用するものであれば2万~7万程度準備しておけばどうにかなると思います。

もちろん、上には上があるので、お金持ちの方やワインを多くコレクションしている方は、しっかりと高いものを買いましょう。

おすすめのワインセラー5選

ここで紹介するワインセラーは、さまざまな収納ニーズや予算に対応しており、ワインの保管と熟成に最適です。

ただし、ワインセラーを選ぶ際には、現在のおよび将来のワインコレクションのサイズ、利用する環境、必要な機能などを考慮することが重要です。

また、製品の最新情報、ユーザーレビュー、保証条件なども確認するようにしましょう。

おすすめ1,さくら製作所：SB22

「ZERO CLASS Smart SB22」は、さくら製作所によって製造されたワインセラーで、以下の特徴を持っています。

これらの機能により、「ZERO CLASS Smart SB22」は、ワインだけでなく日本酒やビールの保管にも適した高性能なワインセラーと言えます。

<商品の詳細>

名称	ZERO CLASS Smart SB22
メーカー	さくら製作所
容量	22本
設定温度	0~20℃
価格	55,555円(amazon価格)

おすすめ2,アイリスオーヤ：IWC-C161A-B

「アイリスオーヤ：IWC-C161A-B」は、いくつかの機能と仕様を備えたコンプレッサー式のワインクーラーです。

これらの機能により、「アイリスオーヤマ：IWC-C161A-B」はデザイン性も安全性もあるため、個人所有に向いています。

<商品の詳細>

名称	IWC-C161A-B
メーカー	アイリスオーヤマ
容量	16本
設定温度	4~18℃
価格	40,000円(amazon価格)

おすすめ3,PlusQ DWC-015C

「PlusQ： DWC-015C」のワインクーラーは、最大 15 本のワインを収納できるように設計されたコンプレッサー式のワインクーラーです。

これらの機能により、「PlusQ：DWC-015C」は国内メーカーの技術なども採用されているため、日本に向いた機能なども多く兼ね備えています。

<商品の詳細>

名称	DWC-015C
メーカー	PlusQ(プラスキュー)
容量	15本
設定温度	5~20℃
価格	49,800円(amazon価格)

※2023/11/24現在の情報

おすすめ4,WIE：WIWC-NV-JP2

WIEワインセラーモデルWIWC-NV-JP2は、スタイリッシュで機能的なワインの保管に適した選択です。このモデルの主な特徴は以下の通りです。

WIWC-NV-JP2は特に日当たりが良い南向きの部屋に住む人や、お気に入りのワインボトルを家の装飾の一部として取り入れたい人に適しています。

<商品詳細>

名称	WIWC-NV-JP2
メーカー	WIE
容量	18本
設定温度	５~18℃
価格	32,000円(amazon価格)

おすすめ5,ottostyle.jp：a04882

ottostyle.jpのワインセラーモデル「a04882」は、コンパクトながら高機能でしっかりと長期間ワイン保管をすることができます。

いくつかの注目すべき特徴と仕様、そしてユーザーレビューなどがその性能とデザインの側面を強調しています。

コンパクトで効率的で美的にも魅力的なワイン保管ソリューションを求める人にとって、「ottostyle.jp a04882」のワインセラーがバランスの取れた選択肢です。

<商品詳細>

名称	a04882
メーカー	ottostyle.jp
容量	32本
設定温度	10~18℃
価格	25,800円(amazon価格)

ワインセラーを使う上で注意すること

ワインセラーを使う上で注意することはいくつかあります。

下記では、その中でも厳選して3つの注意することを紹介していきます。

注意1,通気性の確保

ワインセラー内は新鮮な空気が循環しやすい状態に保つ必要があります。悪臭やカビの発生を避けるためにも、良好な通気性は重要です。

1つのワインセラーに入る本数はMAX数値などで説明書や商品ページに書かれていますが、入れ方によってはそれ以上入れることができます。

しかし、ワインセラーのメーカーは通気性なども考えられてMAXを書かれていますので、それ以上は入れないようにしましょう。

注意2,ワインの整理

セラー内のワインは種類や飲む予定の時期に応じて整理し、容易に取り出せるようにしておくと便利です。

特に、コレクションであれば、年数の問題や産地などラベルを統一して並べておいた方が、モチベももちろん、美観が綺麗になります。

また、実際にお客様に提供するときなどもすぐさま見つけることができるため、定期的にボトルの整理はしておきましょう。

注意3,セキュリティと保険

貴重なワインコレクションを守るために、適切なセキュリティ対策を講じ、必要に応じて保険に加入することも考慮すべきです。

特に、ワイン自体の保険やセキュリティなどはもちろんのことワインセラー単体などにもしっかりと保険に加入しておきましょう。

ワインセラーの保険などに関しては、さくら製作所さんのものがよく安心して購入できるでしょう。※PRではありません。

また、1本100万円などを超えるものなどをコレクションするのであれば、自宅ではなく専門業者さんに任せるのもおすすめです。例）寺田倉庫さんなど

まとめ

この記事では、ワインを最適な状態で保管するためのおすすめのワインセラーを5つ紹介しました。

各セラーは独自の特徴を持ち、異なるニーズに応えます。

適切なワインセラーを選ぶことで、ワインの品質を長期間保ち、いつでも理想的な状態でワインを楽しむことができます。

最終的な選択は、ご自身のコレクション、スペース、予算に合わせて行ってください。

ワインセラーは、ワイン愛好家の大切な投資であり、素晴らしいワイン体験への入口です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

他にも、お酒に関する情報や豆知識記事などもありますので、ぜひそちらもご覧ください。