このような疑問を解決していきます。
「戸河内ウイスキー」という名前を聞いたことがある人は多いかもしれません。広島県の海の近くにあるSKURAO蒸留所で作られるこのウイスキーは、地元だけでなく全国的にも注目を集めています。
しかし、一部のウイスキーファンからは「まずい」という意見も耳にすることがあります。果たしてその評判は本当なのでしょうか?この記事では、戸河内ウイスキーの特徴や味わいについて掘り下げ、なぜ賛否両論があるのかなどについて紹介していきます。
戸河内ウイスキーってそもそも何?
戸河内ウイスキーは、広島県にある株式会社サクラオブルワリーアンドディスティラリーによって製造されるジャパニーズウイスキーです。名前の由来は、広島の戸河内に旧鉄道用トンネルを貯蔵庫に使っていること(※現在は桜尾蒸留所でも貯蔵している)でして、桜尾蒸留所は、元々日本 酒や焼酎の製造で知られていましたが、近年のウイスキーブームに応じて2017年にウイスキー製造にも着手しました。
戸河内ウイスキーは、モルトとグレーンをブレンドしたブレンデッドウイスキーが主力で、そのまろやかで飲みやすい風味が特徴です。また、シングルモルトのラインも展開しており、香ばしい香りや複雑な味わいを楽しむことができます。
手頃な価格帯から高品質な商品まで幅広くラインナップされており、初心者からウイスキー通まで満足できる選択肢を提供しています。広島の風土を感じられる、独自のウイスキーとして全国的に注目を集めている銘柄です。
<戸河内ウイスキーの詳細>
名称 | 戸河内(とごうち)PREMIUM |
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メーカー | 株式会社サクラオブルワリーアンドディスティラリー |
内容量 | 700ml |
度数 | 40度 |
相場価格 | 約3,000円 |
戸河内ウイスキーがまずいと思われる理由
戸河内ウイスキーがなぜまずいと思われるのかについて、下記ではいくつかの理由を紹介していきます。
ここで紹介するまずいと思われる理由は、個人の見解や偏見なども含まれますので、その点は鵜呑みにせずに注意してください。
理由1,複雑さや深みが足りない
一部のウイスキー愛好家は、戸河内ウイスキーには複雑な風味や深みが欠けていると感じることがあります。シンプルすぎたり、特定の特徴が際立っていないと、特に上級者には物足りないと感じられることがあるため、なかなか厳しい意見もあるでしょう。
これに関しては、ブレンデッドウイスキーというのもあったりしますが、特徴を求めたい場合は戸河内のシングルモルトを選んだり、ブレンデッドでも、SAKE CASKなど他のウイスキーにはないものを選ぶようにするべきです。
理由2,アルコール感が強い
ウイスキーですので、そもそもアルコール感が強いのは仕方がないのですが、その中でも戸河内はアルコール感が若干強いと言われています。アルコールの刺激が前面に出すぎることで、風味や香りが感じにくくなり、飲みにくさが増すことがあります。
このため、ウイスキーの繊細さや深みを楽しみたい愛好家にとっては、アルコール感の強さがネガティブな印象を与える要因となることがあります。ハイボールにすることで、飲みやすくなりますので、少しアルコール感が強いなと思う場合はハイボールをおすすめします。
理由3,価格
ウイスキーにとって価格はかなり重要でして、今の世の中は高いウイスキー=美味しいという勝手なイメージが出来上がってしまい、安いウイスキー=そこまで美味しくないというようなことになってしまっています。
特に、戸河内は知っている人にとってはきちんとしたジャパニーズウイスキーとして認められていますが、そこまでウイスキーを詳しくない人にとっては、安いウイスキーグループに分けられてしまうでしょう。
よって、安いというだけでまずいウイスキーとして言われる可能性もあります。
戸河内ウイスキーの1番美味しい飲み方
戸河内ウイスキーの美味しい飲み方は、色々ありますがその中でも1番美味しい飲み方としておすすめなのは“ハイボール”です。戸河内ウイスキーはハイボールにすることで、爽やかでスッキリとした飲み口が引き立ちます。
特に炭酸水で割ることで、アルコール感が和らぎ、風味がまろやかになり、より飲みやすくなります。そこにレモンを軽く絞ると、さらにフレッシュなアクセントが加わり、食事との相性も抜群です。
ハイボールが1番おすすめではあるものの、もちろん戸河内ウイスキーの本来の味を味わうのであれば、ストレートがベストですし、自分の好みに合わせてロックでも、水割りでも良いでしょう。※自分の好きな飲み方が1番です。
戸河内ウイスキーに関連する他の種類
戸河内ウイスキーには、今回紹介しているブレンデッドウイスキー+で他にもシングルモルトや独特なブレンデッドウイスキーなどがいくつかあります。
下記では、1つ1つ簡単に紹介しますので、ぜひご参考ください。
種類1,戸河内シングルモルト
戸河内ウイスキーのシングルモルトは、中国地方の豊かな自然環境と名水を活かして作られたジャパニーズウイスキーです。シングルモルトは、大麦麦芽を原料とし、単一の蒸留所で製造されるウイスキーで、戸河内ウイスキーのシングルモルトはその上質さと香り高さが特徴です。
スモーキーな香りやフルーティーな味わい、そしてバニラやキャラメルのような甘い余韻が感じられるバランスの良い仕上がりで、繊細な日本のクラフトウイスキーといえます。
種類2,ブレンデッド戸河内ウイスキー
戸河内ウイスキーのブレンデッドは、複数の原酒を巧みにブレンドしたウイスキーです。ブレンデッドウイスキーは、シングルモルトとグレーンウイスキーを組み合わせることで、バランスの取れた味わいを生み出しています。
戸河内ウイスキーのブレンデッドは、他のメーカーよりも色々な特徴がありまして、熟成する樽などによって味わいに変化を与えています。例えば、日本酒の風味やビールの風味など他のウイスキーにはない独特なものを掛け合わせていたりしています。
どれもストレートやロック、ハイボールなど、さまざまな飲み方でその複雑な風味を楽しむことができ、初心者からウイスキー愛好家まで幅広い層に愛されています。
<ブレンデッド戸河内の種類>
画像 | 名称 | 度数 | 特徴 |
SAKE CASK FINISH | 40度 | ・日本酒樽の独特な風味 ・まろやかで繊細な味わい ・和のエッセンスとの調和 |
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BEER CASK FINISH | 40度 | ・ビール樽由来のホップの風味 ・フルーティーさとの調和 ・ビール好きにも楽しめる新感覚 |
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PEATED CASK FINISH | 40度 | ・スモーキーでピート香の強さ ・重厚で複雑な味わい ・スモーキーな余韻の長さ |
SAKE CASK FINISH
戸河内ウイスキーのSAKE CASK FINISHは、日本の伝統的な酒文化とウイスキーの融合を楽しめる特別なボトルです。ウイスキーを日本酒の熟成に使われた樽で仕上げることで、独特の深みとまろやかさが加わっています。
このフィニッシュによって、ウイスキーに柔らかな甘みとほのかな米の風味がもたらされ、通常の樽熟成とは異なる繊細な味わいを楽しめます。日本酒樽特有の風味が加わったこのウイスキーは、和のエッセンスが感じられる1本です。
BEER CASK FINISH
戸河内ウイスキーのBEER CASK FINISHは、ビールの熟成に使われた樽を使用してフィニッシュさせたユニークなウイスキーです。ビール樽由来の特徴として、ホップの微かな苦みや麦芽の甘みがウイスキーに加わり、他のフィニッシュでは味わえない独特な風味が楽しめます。
ウイスキー本来のフルーティーさやスモーキーさに加え、ビールの個性的なニュアンスがバランス良く調和し、深みのある複雑な味わいを生み出しています。ビール好きにもウイスキー愛好家にも新たな楽しみを提供する1本です。
PEATED CASK FINISH
戸河内ウイスキーのPEATED CASK FINISHは、ピーテッドウイスキーの樽で仕上げた独特な風味を持つウイスキーです。ピート(泥炭)で乾燥させた麦芽を使用したウイスキーの樽を使うことで、スモーキーで土のようなピート香がウイスキーに移り、奥深い風味が楽しめます。
通常の戸河内ウイスキーのフルーティーで甘やかな味わいに、このフィニッシュが加わることで、より複雑で重厚な味わいが広がります。ピート香の余韻が長く続き、スモーキーな風味を好むウイスキーファンにとって魅力的な1本です。
種類3,戸河内のハイボール缶
戸河内ウイスキーのハイボール缶は、手軽に戸河内ウイスキーの味わいを楽しめる商品です。自然豊かな環境で作られたウイスキーをベースに、爽やかな炭酸で割ったハイボールは、すっきりとした飲み心地とウイスキーの風味が絶妙に調和しています。
戸河内ウイスキーのフルーティーさやスモーキーさが感じられる一方で、炭酸の爽快感が加わり、飲みやすさが際立っています。缶タイプなので、家庭やアウトドアでも気軽に楽しめるのが魅力ですし、さらにアルコール度数も8%と程よく、食事との相性も良いため、さまざまなシーンで楽しめるでしょう。
まとめ
戸河内ウイスキーが「まずい」という声は、一部の消費者から聞かれるものの、その評価は個々の好みによる部分が大きいと言えます。広島の豊かな自然と清らかな水を活かして作られる戸河内ウイスキーは、特に初心者向けに飲みやすいブレンデッドタイプが人気です。
一方で、ウイスキー通にとっては、そのまろやかさが物足りなく感じることがあるかもしれません。しかし、価格帯や多様なラインナップを考慮すれば、戸河内ウイスキーは広島が誇る地域産品として十分な魅力を持っています。ぜひ一度、自分の舌でその味わいを確かめてみてください。